ポバール(ポリビニルアルコール又はPVA)
化学品名は、ポリビニルアルコールといい、合成樹脂の一種で、親水性が非常に強いです。
水には任意の比率で溶解します。
接着剤やバインダーの製造過程における、結合剤として利用されるほか、
その強い親水性を生かして界面活性剤としても利用されています。
PVA(ポバール)を使用する際は、PVA水溶液にするのが一般的です。弊社においては、永年の経験と知識でお客様の用途に最適なPVA(ポバール)水溶液を専用タンクにて製造致します。
また、各種添加剤、他の樹脂、フィラーなどとのブレンドも行っております。
ポバール(ポリビニルアルコール又はPVA)の特性
1 ポバール(PVA)水溶液は適当な粘度があり、この粘度を自由に変える事が出来ます。
2 ポバール(PVA)水溶液は乾くと無色透明で強いフィルムとなります。
3 ポバール(PVA)水溶液は水に溶けやすくしたり、溶けにくくしたりする事が出来ます。
4 水に溶けやすい樹脂ですが、有機溶剤には溶けません。
5 ポバール(PVA)フィルムは、酸素ガスを非常に通し難いです。
6 ポバール(PVA)は医薬品添加物規格、化粧品原料基準、地力増進法に収載されています。
7 シュードモナス菌を含有するスラッジによって生分解する事が知られています。
ポバール(ポリビニルアルコール又はPVA)の種類
PVAは、重合度/ケン化度により、特性は変化します。
下記にケン化度による特性の違いを簡単に表しました。また下記のタイプ以外にも様々な特殊用途向けが各PVAメーカーより販売されています。用途に適した PVAの選定はぜひご相談下さい。
皮膜強度 | 耐水性 | 低温安定性 | |
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完全ケン化タイプ | ◎ | ◎ | △ |
中間ケン化タイプ | ◎ | ○ | ○ |
部分ケン化タイプ | ◎ | △ | ◎ |